2021.01.24

コーヒー豆の浅煎りと深煎りの違いや楽しみ方とは?

コーヒーの酸味、香り、コク(油分)のバランスが取れている
中間ポイントが、コーヒーを一番楽しめるのではないでしょうか。

コーヒー豆を購入するときに見かける「浅煎り」や「深煎り」という表記。
これらは豆の焙煎度合いを表していて、焼きイモやステーキでいうところの “焼き加減” です。
簡単にいえば、軽めに焼けば「浅煎り」となり、よく焼けば「深煎り」となるわけです。

浅煎りと深煎りの歴史

鍋や手網などを使って焙煎していた時代は、物理的に深煎りでしか焙煎ができませんでした。
というのも、鍋や手網を使った焙煎はそもそも煎りムラが生じやすい手法。早めのタイミングで切り上げる浅煎りだと、どうしても煎りムラが激しくなり、とても飲めたものにはならないからです。
そう考えると、焙煎機なるものが登場する以前のコーヒーは、深煎りで飲むのが主流だったと考えられるんですね。
※コーヒーの焙煎についてはこちらの記事で紹介しています。
浅煎りという概念が生まれ定着したのは、焙煎機が登場した以降のアメリカと言われています。
焙煎機により美味しい浅煎り豆ができるようになると、元々コーヒーの苦味に抵抗が強かったアメリカでは、浅煎りコーヒーが主流となりました。いわゆる、アメリカンコーヒーというやつです。
その後、再びアメリカで深煎りが受け入れられるようになったのは、あのスターバックスコーヒーの登場がキッカケでした。スターバックスコーヒーのメニューラインナップを見ても、ミルクを入れて飲むコーヒーっていうのは、深煎りならではの考え方なのかもしれません。

浅煎りと深煎りの基準ポイントはどこ?

現在、浅煎りと深煎りの基準の考え方としては、焙煎した豆の色区分(カラーチャート)で表すことがほとんど。色合いを基準に、この範囲は浅煎りでこの範囲からは深煎りで、、といった感じです。
ただ、焙煎した豆の色は、豆の状態や水分量などによって変わるため、この基準はあまり明確ではありません。
ではどのポイントで基準を測るの?というお話になるんですが、なにか物を焼く時、人それぞれ好みはありますが、一番いい状態の焼き加減というのがありますよね。
焼きイモで例えると、外はパリッと、中はホクホクの甘味が増幅されている状態です。
そこが、コーヒー豆でいう焼き加減の良い状態、いわゆる中間ポイントとしたとき、そこから手前は浅煎り(炒りが不完全=酸味の強調)で、向こう側は深煎り(焦げの始まり=苦味と油分)と考える方が自然な気がします。

浅煎りと深煎り、それぞれの楽しみ方

コーヒーは焙煎を楽しむ飲みものでもありますので、中間ポイントを起点に、「酸味と香りを楽しむ浅煎り」「コクと苦味を楽しむ深煎り」という捉え方になるかなと思います。
浅煎り豆は、焙煎も抽出もとても難しいです。
エスプレッソで落としちゃうと酸味が強すぎてそのままでは飲めませんので、浅煎りはお湯をくぐらせる程度で抽出を行い、酸味と軽やかな香りを楽しむ飲み方が主流。
淹れ方がうまくできると、紅茶と間違えるくらい美味しい飲みものになります。
昨今のコーヒー屋の主流は浅煎りですが、ラテで浅煎り豆を飲むとコーヒーの香りと相まってアーモンドのような風味を楽しむことができます。
浅煎り豆で淹れたラテ一方、深煎り豆は香りはもう十分に立っているので、さらなる特徴の、苦味、コクを楽しむ飲みものです。苦味は避けられない部分になりますので、ミルクを入れたり、甘い物を一緒にいただくなどして苦味を緩和して飲むことが多いと思います。
油分もたくさん出てきますので、ブラックで飲むと飲み口が油分で滑るほどの厚みを感じて、香味と苦味が相まって深い味わいを楽しむことができます。
結論から言うと、やはりコーヒーの酸味、香り、コク(油分)のバランスが取れている中間ポイントの豆が、コーヒーを一番楽しめるのではないでしょうか。
焙煎して飲むことを考えると、このポイントが一番そのコーヒーの魅力をバランスよく引き出せる気がしますね。
このポイントの豆はドリップでもエスプレッソでも美味しいです。
いかがでしたでしょうか。
浅煎り豆と深煎り豆。それぞれに違った魅力や楽しみ方があります。
「わたしは浅煎り派!」など、好みの焙煎度合いが決まっている方もいるかもしれませんが、そんな方こそ、たまには異なるタイプのコーヒーを選んでみてはいかがでしょうか。
普段とは違うものを試してみると、新しいコーヒーの楽しみ方を発見できるかもしれませんよ。
 
written by :   Nobuhiro Yuge

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