コーヒー豆を購入するときに見かける「浅煎り」や「深煎り」という表記。これらは豆の焙煎度合いを表していて、ステーキでいうところの “焼き加減” です。簡単にいえば、軽めに焼けば「浅煎り」となり、よく焼けば「深煎り」となるわけです。
焙煎度合いの基準
現在、焙煎度合いの考え方としては、焙煎した豆の色区分(カラーチャート)で表すことがほとんど。色合いを基準に、薄茶色のこの範囲は浅煎りで、焦げ茶色のこの範囲からは深煎りで、、といった具合です。ただ、焙煎した豆の色は態や水分量などによっても変わるため、この基準はあまり正確ではありません。
ではどうやって浅煎り・中煎り・深煎りを判断するの?というお話になるんですが、なにか物を焼く時には、"一番いい状態の焼き加減" というのがありますよね。焼きイモで例えると「外はパリッ!中はホクホク」の状態です。そこが、コーヒー豆でいう焼き加減の良い状態、いわゆる中間ポイントとしたとき、そこから手前は浅煎り(炒りが不完全=酸味の強調)で、向こう側は深煎り(焦げの始まり=苦味と油分)と考えるのが分かりやすい気がします。
焙煎度合い別の楽しみ方
▼浅煎り
浅煎り豆はお湯をくぐらせる程度で抽出を行い、酸味と軽やかな香りを楽しむ飲み方が主流。淹れ方がうまくできると、紅茶と間違えるくらい美味しいです。また、浅煎り豆でラテを淹れると、コーヒーの香りと相まってアーモンドのような風味を楽しむことができます。
▼深煎り豆
一方、深煎り豆は香りはもう十分に立っているので、さらなる特徴の、苦味とコクを楽しむ飲み方が主流。油分が多いため、ブラックで飲むと飲み口が滑るほどの厚みを感じ、香味と苦味が相まって深い味わいを楽しむことができます。また、ミルクを入れたり、甘いお菓子と一緒にいただくなどして苦味を緩和して飲むのもいいですね。
一方、深煎り豆は香りはもう十分に立っているので、さらなる特徴の、苦味とコクを楽しむ飲み方が主流。油分が多いため、ブラックで飲むと飲み口が滑るほどの厚みを感じ、香味と苦味が相まって深い味わいを楽しむことができます。また、ミルクを入れたり、甘いお菓子と一緒にいただくなどして苦味を緩和して飲むのもいいですね。
▼中煎り豆
中煎り豆(=中間ポイントの豆)は酸味、香り、コクのバランスが良く、そのコーヒーの魅力を1番引き出せる気がします。このポイントの豆はドリップでもエスプレッソでも美味しいです。
このように、コーヒーは焙煎度合いそれぞれに違った魅力や楽しみ方があります。「わたしは浅煎り派!」など、好みの焙煎度合いが決まっている方もいるかもしれませんが、そんな方こそ、たまには異なるタイプのコーヒーを選んでみてはいかがでしょうか。普段とは違うものを試してみると、新しい発見があるかもしれません。